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親知らず

目次

〜当日抜歯をご希望の方〜

生え方や症状、当日の予約状況次第で対応できない場合がございます。

当日抜歯をご希望の方は、必ずお電話でご予約いただき「当日抜歯希望」とお伝えください


セレソ歯科クリニック中目黒
電話番号:03-6303-2194


親知らずとは

人間の歯は上下左右合わせて28本あります。ここに親知らずが加わると最大32本の本数となります。

最近ではこの親知らずが退化傾向で元々ない方もいらっしゃいます。「Wisdom tooth=智恵の歯」と表現され、歯医者の間では智歯とも言われています。

年齢的には20歳前後から口の中に頭を出して生えてくることが多くなります。ちょうどその頃の時期から該当部に違和感を感じ、頭が出るとそこに汚れが溜まり、炎症として歯茎が腫れてくるなどといった症状が出てくる方もいます。


親知らずの生え方

① 真っ直ぐ生えて
噛み合っている親知らず

難易度★ 処置時間約10~15分

抜歯に際しては最も抜きやすく、術後の腫れや痛みも少ないケースです。生えてくる向きによっては、頬や歯茎を噛み、それが口内炎のような傷となり痛むこともあります。そういった場合は親知らず›を抜歯するのが最善の解決策です。
上下できちんと噛み合っており、虫歯でもなければ無理に抜歯する必要はありません。

② 斜めに生えて歯茎から
一部頭を出している親知らず
(半埋伏)

難易度★★ 処置時間約15~30分

見えている範囲が少ないと、抜くスペースが不足しているので、歯茎を切る必要があります。また前方の歯にぶつかるようになっている場合は、削ってひっかかりを失くして抜歯します。

③ 真横で完全に骨内に
埋まっている親知らず
(完全埋伏)

難易度★★★ 処置時間約30~60分

骨の中で真横に倒れているタイプです。もちろん抜歯に際しては歯茎を切り、また必要に応じて骨も削っていきます。難易度が高くなり、術後の痛みや腫れも最も多く出てきてしまうケースです。


親知らずの痛みの
原因について

これらは親知らずが原因で生じてきていることが考えられる内容です。
炎症が進行すると、生活にも支障が出てきてしまうことがあります。

親知らずが痛くなった時に
自分でできる対応策

こちらの内容はあくまで歯医者に行かれるまでに、強く症状が出て辛い時に行う応急処置になります。また例外的に、上の親知らずが外側に生えたり下に降りたりすることで、頬の粘膜や歯茎を噛んで傷が出来て痛むことがあります。この様になってしまった場合は抜いてあげないことには症状が治まる事は難しくなります。

口の中をきれいな状態にする 親知らずは場所柄歯磨きが行いにくいということもあり、汚れ(歯垢/プラーク)が多くたまっていることがあります。それらが原因で歯茎に炎症を起こして腫れや痛みを引き起こします。疲れがたまっていたり、風邪を引くなどして体の免疫力が低下している場合などは、ちょっとした汚れによっても炎症が起きやすくなります。そのため口の中をきれいにすることが重要です。方法としては、親知らずの周りの汚れを除去する事ですが、ポイントは柔らかめの歯ブラシを使用する事です。硬い歯ブラシを使用したり、気になって強く磨いてしまうと、炎症があるデリケートな歯茎にはかえって逆効果です。いつも以上に優しく扱うようにしましょう。
またうがい薬を使う事も効果的です。コンクールやイソジンなどは殺菌効果が高く有効です。爽快感が強いマウスウォッシュなどは刺激が強すぎる事がありますので注意が必要です。炎症を抑える為に殺菌効果のあるうがい薬を使用して消毒するようにしましょう。
患部を冷やす 急に腫れて痛みが出た場合、患部を濡らしたタオルや冷えピタ等で冷やしてあげることも有効です。感覚を鈍くして症状を感じにくくしてくれます。
痛み止め(鎮痛剤)を服用する 市販の痛み止めで構いません。生活に支障が出てしまうような場合は痛み止めを服用してください。ロキソニンSやバファリンなどがそれになります。一時的に痛みを凌ぐ事ができますが、炎症が強い場合は効果が出にくい事もあります。ピリンアレルギーや喘息を既往されている方等、お薬によっては副作用を示してしまう方もいます。添付されている注意事項をきちんとお読みになったうえで服用するようにしてください。
体を安静に保つ 体調を整え、体を安静に保つことは何より大事です。十分な栄養と休息をとってください。入浴や飲酒、激しい運動等、体の血流が良くなる行為はなるべく控えましょう。これらを行ってしまうと、患部の炎症反応が強く出やすくなります。

抜歯をお勧めするケース

1. 親知らずが
歯茎から見えてきた場合

親知らずは一般的には20歳前後で生えてきます。その頃になると歯茎から頭を出してきて痛みや腫れの原因となります。歯と歯茎の隙間から汚れが入り込み、炎症が起き始めてくる時期です。

斜めに生えて手前の歯にぶつかるようになっていると、歯垢が溜まりやすく親知らずやその手前の歯の虫歯や歯周病のリスクが高くなります。歯磨きも見えにくいために傷つけてしまうなどあまりよい状態とは言えません。このようなケースは親知らずを抜歯することがよい方法と言えます。

2. 比較的若い年齢の時

20代になってくると親知らずが生えてきてトラブルを引き起こすことが増えてきます。このような時には早めに抜歯してしまうことをお勧めします。
若い頃の方が、骨も柔らかく、また治癒も早い傾向にあるためです。

3. 女性は妊娠/出産前

妊娠、出産時はホルモンバランスの乱れもあり、親知らずを原因とした歯茎の炎症も起こる時期です。しかし、この時期というのは胎児や乳児のことも考え、麻酔や処方薬の服用を控えることが多くなります。大きく影響することはありませんが、やはり子供のことを考えてその時期を避けることがあります。妊娠時の歯科治療は安定期の治療が一般的です。しかし、炎症が激しい場合にはその限りではないこともあると思います。こういった背景から、女性の場合はライフステージを考えた抜歯をお勧めしています。

4. 他院で抜歯した方がよい
と言われた場合

過去に歯医者を受診した時に親知らずを抜いた方がよいと言われたことがあるので抜歯を考えている方もいると思います。
抜くことが困難なケースもあれば、今後のことを見据えて提案されることもあると思いますので、再度ご相談いただければと思います。


必ずしも
抜歯しなくてよいケース

1. 真っ直ぐ生えていて
虫歯もなく、
反対の歯と噛み合っている

上下ともに親知らずが生え揃っており、特に虫歯もなく機能的に正常な場合は抜く必要がありません。

2. 完全に歯茎に埋まっていて痛み、違和感がない

矯正治療などで便宜的に抜くこと以外に、あえて無理に埋まっている歯を抜く必要はありません。

3. 神経に近く
危険だと言われた場合

親知らずを抜こうとしたら神経に近くて抜くことが危険だと言われることもあります。

顎の中には神経が分岐しており、親知らずを抜く際に注意すべき部分になります。万一神経を傷つけてしまうと、術後にしびれや感覚の喪失を伴ってしまうことがあります。症状の回復には数ヶ月単位での経過を診ていくことが必要になりますので、しっかりと判断をすることが大事です。

4. 保存しておくことで移植歯として利用できる場合

親知らず以外の歯が虫歯などで保存不可能になった場合、親知らずを抜歯した部位に移植して利用することができます。

骨の幅や親知らずの状況によって対応可能かどうかの見極めが必要ですが、万が一のために保存しておいて、歯を失った場合の保険として利用することもあります。


親知らずの抜歯の
費用と処置の流れ

親知らず抜歯の費用や抜き方は生え方や歯の状態により変わります。

そのまますぐに抜ける歯もあれば、歯茎を切って抜かなくてはいけないなど抜歯方法は幾つかに別れます。抜歯には費用以外に診察代や薬代などがかかってきます。また消毒や抜糸など処置回数も2~3回ほどかかります。

※費用に関しては、別途CT撮影など必要な検査や処置により前後致しますので参考までにご確認ください。

1. 真っ直ぐ生えて
噛み合っている親知らず

真っ直ぐ生えている親知らずは比較的容易に抜歯することができます。稀に根が曲がっている時などは折れてしまうことがありますが、きれいに抜歯を行うことが出来ます。


抜歯の費用 約 ¥1,320

※ その他検査費用など処置内容により変動あり

1日目:抜歯

1

麻酔

2

歯牙の脱臼

3

抜歯

4

抜歯窩内掻爬

5

消毒

6

止血

2日目(翌日):消毒

頭が全て見えているようなケースでは、抜歯後に縫合はせず、そのまま圧迫止血をしていきます。

 

2. 斜めに生えて歯茎から
一部頭を出している親知らず
(半埋伏)

斜めに生えている親知らずは、手前の歯にぶつかるようにしているため、そのままではすぐ抜歯できません。頭が一部見えているケースでも、歯茎から見えている範囲が狭いと抜歯できないため、基本的には歯茎の切開を行うことになります。

ぶつかっている部分を切断すると残っている歯も容易に抜歯できやすくなり、一部切開のみで大きく侵襲を伴うことなく抜歯を終えることができます。


抜歯の費用 約 ¥2,200

※ その他検査費用など処置内容により変動あり

1日目:抜歯

1

麻酔

2

歯茎の切開剥離

3

歯牙の切断・除去

4

歯牙の脱臼

5

抜歯

6

縫合

7

消毒

8

止血

3日目(翌日):消毒

3日目(10〜2週間後):抜糸

切開範囲が狭ければ術後の痛みや腫れが少なく済むことがあります。

 

3. 真横で完全に
骨内に埋まっている親知らず
(完全埋伏)

真横に生えている親知らずは、顎骨の中に深く埋まっていることが多くなりますので、歯茎を切ったり骨を削ったりと、親知らず抜歯のなかでも最も大きな侵襲を伴うケースになります。

症状がない限り無理に抜歯する必要はありませんが、歯並びに影響したり、矯正治療のため意図的に抜歯するケースなどが対象になります。


抜歯の費用 約 ¥4,400

※ その他検査費用など処置内容により変動あり

1日目:抜歯

1

麻酔

2

歯茎の切開剥離

3

歯牙の切断・除去

4

歯牙の脱臼

5

抜歯

6

抜歯窩内掻爬

7

縫合消毒

8

止血

2日目(翌日):消毒

3日目(10〜2週間後):抜糸

術後の痛みや腫れは大きく出やすく、内出血が生じることもあります。

 

その他
抜歯に関してかかる費用

【CT撮影の費用】

約 ¥3,850
神経や上顎洞など、体の深部の組織に近い場合、安全な抜歯計画を立案するために、CT撮影を行うことがあります。立体的に骨を可視することで、リスクの少ない治療を行えます。

【消毒の費用】

約 ¥440
傷口のチェックならびに感染していないか等を確認します。

また消毒の際には含嗽剤を出すことがあります。抜歯当日に処方しないのはかさぶたを作る血液を流さないようにするためです。よく当日に過度にゆすがないでくださいと言われるのは、抜歯部のかさぶたを作る血液をとどまらせるためになります。

【抜糸の費用】

約 ¥165
歯茎が一部覆っていたり、また歯が完全に埋まっているような親知らずは抜歯時に縫合していますので、抜歯後10~14日程空けて抜糸を行います。

当日抜歯を希望される方へ

当日の他の患者さんのご予約の状況により対応できないこともあります。

また、痛みや腫れなど炎症がある場合は、麻酔の効果が減弱するため当日の抜歯を控えます。まずは炎症の原因となる汚れの除去や、消毒剤での洗浄、薬の処方により炎症を鎮めることを優先にさせていただきます。


矯正治療のための
親知らずの抜歯

親知らずが
歯茎から見えてきた場合

歯並びの矯正治療では親知らずを抜歯することが多々あります。

歯を動かし、凹凸になっている歯を綺麗に並べるためのスペース獲得のために行います。 矯正のための親知らずの抜歯は健康な状態である場合、保険が適応されません。

保険診療で対応出来るのは、病名がつく場合のみに限定されます。 矯正治療のために便宜的に抜歯するようなケースは適応外となります。

矯正の抜歯費用

【矯正の抜歯費用】
※薬、消毒、抜糸を含みます
真っ直ぐ生えている歯・親知らず ¥ 6,600
斜めに生えていてやや困難な親知らず ¥ 13,200
骨の中に完全に埋まっている親知らず ¥ 27,500

抜歯後の注意点

  • 痛みが引かない
  • 腫れが治まらない
  • 出血が止まらない
  • しびれや感覚の麻痺がある
  • 食べ物が詰まる
  • 鼻血が出る
  • 歯が凍みる
  • 呼吸で空気が漏れる感じがする

これらの症状は親知らずを抜歯した際に起こりうる症状の一例です。それぞれどのようなことが起こっているのか、またどのように対応していくのか気になる所だと思いますが、適切な対応がその後の治癒を左右することがあります。

1. 痛みが引かない

親知らず抜歯後に最も多い訴えが、「痛みが引かない」という内容です。親知らずの生え方にもよって術後の反応は変わってきます。

真っ直ぐ生えている親知らず 真っ直ぐ生えている親知らずは抜歯後ほとんど痛みを感じない方が多いです。痛み止めを飲んでも1錠ほどで済んでしまいます。
斜めに生えている親知らず 歯茎に一部埋まっているようなケースは、抜歯の際に抜くスペースがないために歯茎を切ることがあります。術後の反応としては真っ直ぐ生えている親知らずより痛みが出ることがあります。
埋まっている親知らず このケースが最も痛みが出やすいケースです。歯茎を切開する範囲も多く、また抜歯時に骨を削ることもあります。処置による外科的侵襲が大きいため抜歯後の炎症は大きくなります。
また、元々炎症があったような親知らずの抜歯では、その名残りもあり痛みが引くまで時間がかかることがあります。

痛みが引かない理由にドライソケット?

親知らずを抜いた後に痛みが長続きし、また痛みが増す症状が出てくることがあります。これは「ドライソケット」と呼ばれるものかもしれません。 ドライソケットは抜歯した歯が抜けた部分に本来出来るはずのかさぶた(血餅)が上手く出来ず、または剥がれてしまって中の骨がむき出しになってしまったことが原因で起こるものです。

抜歯後強くゆすぎすぎないようにと言われるのはこのためですが、痛みは強く、そのままでは治癒が進まないことがあります。 骨がむき出しでは感染してしまいます。そのため抜歯部分の汚れを再度搔き出したりするなど出血を促して血餅をつくることを行う必要があります。

ドライソケットにならないための対策

ドライソケットになってしまうことは稀ではありますが、ならないには対策が必要です。以下のような内容はドライソケットを避けるために少なくとも守っておきたいことになります。

 

2. 腫れが治まらない

親知らず抜歯後には歯茎や顔に腫れが生じることがあります。これらは親知らずの生え方、また抜歯の方法などに左右されていきます。

腫れが起きにくい親知らず 真っ直ぐ生えていて頭が全て歯茎から出ているような親知らずは抜くことも簡単で、術後の腫れもほとんどありません。 また一部歯茎に覆われていたとしても、歯茎を切開するまでもないようなケースもほとんど腫れないでしょう
腫れが起きやすい親知らず 歯茎から顔が一部しか出ていない、または完全に埋まっている親知らずを抜いた後は腫れる方がほとんどです。
親知らずを抜くにあたって歯茎を切開し、また骨に埋まっているようであれば周囲の骨を削ります。このようなケースでは外科的な侵襲が大きいため、抜歯後の腫れが最も出てきます。
腫れた時にやること、
やってはならないこと
腫れるピークは抜歯後48時間と言われます。 抜いた夜から腫れてきて、翌朝には顔がパンパンになっている方もいます。口も開きにくくなります。
腫れを抑えるためには処方されたお薬を服用することや、冷やすことも行います。ただし48時間のピークを超えて冷やすことは治りを悪くさせますので厳禁です。 腫れはピークを超えてから1週間程かけて落ち着いてきます。少しずつ口も開くようになってきます。

3. 出血が止まらない

親知らずを抜歯後に出血が止まりにくいと言われる方がいます。 抜歯後の傷口は出血しており血液が集まってきます。これが血液の中の凝固能(血液が固まってくること)によってかさぶたを作ってくれます。

しかし、特に炎症が強い方は抜歯部分に出血がしやすい組織がたくさん残っています。そのため、抜歯後に出血が止まりにくい傾向があります。 抜歯後はガーゼを噛んで頂いて圧迫して止血を試みます。

しびれや感覚の麻痺がある 下あごの親知らずを抜く際に注意すべき点は、下歯槽神経という骨内になる神経です。 親知らずを抜こうとしたところ、神経に近いので控えるよう説明を受けられたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
下の親知らずはこの神経と近接していることがよくあり、抜歯する際に神経への損傷をリスクとして考えなくてはいけないことがあります。 神経を損傷してしまいますと、抜歯後に抜歯側の下あごの感覚が鈍くなり、触ってもわからないといったことや、しびれを訴えることがあります。

■麻痺のリスクをとるか
抜歯を控えるか

リスクについて

抜歯後に麻痺が残ることは避けるにこしたことはありません。ただし、虫歯の状況や親知らず周囲の炎症が強く、抜歯を避けられない場合はその限りではないこともあります。

①斜めに生えた親知らずで神経と近い場合

大抵の場合は一度に全て抜歯しますが、歯の根が神経と接触するように近い場合は、2回に分けて抜くことがあります。まずは歯の頭の部分だけを切断除去し、その1ヶ月後ほど経ってから残りの根の部分を抜歯します。

頭を除去してスペースを作っておくと、根の部分がそのスペースに前進し、神経と距離を取ってくれることがあります。

②真っ直ぐ生えていて神経と近い場合

症状によっては薬での対症療法を行い、限界があれば抜歯を選択します。リスクを承知のうえで行うことになります。
ただし、必ずしも近いからといって麻痺が残るわけではありません。

万一麻痺が生じた場合の対処法 神経がダメージを負い、神経麻痺が起きた場合などでは治癒に時間がかかります。 感覚が戻ってくるのに~数ヶ月時間がかかることがあります。万一症状が生じた場合、神経の修復を促す薬剤を毎日服用してもらうこと、専門の医療機関にて神経の治療を行うことがあります。

1. 食べ物が詰まる

親知らず抜歯後に抜いた穴に食べ物が詰まることがあります。親知らず抜歯後は歯のあったところがぽっかりと穴が出来ます。治癒の過程でかさぶたをつくってその穴を閉鎖してくれますが、完全閉鎖まではおよそ1~3ヶ月程と時間がかります。

その間食後の食べかすが穴に入り込みやすくなります。汚れが気になっても取るのも難しく、反って無理に取ろうとするとかさぶたを傷つけてしまい、痛みや出血の原因ともなってしまいます。

食べ物が詰まって気になる時の対処法 食後、食べ物が詰まって取り除けない時は「ゆすぐ」ことを第一に行いましょう。その際抜歯後の消毒剤などを使用してゆすぐと効果的です。
ただし、抜歯して間もなくの傷口を過度にゆすぎすぎてしまうとかさぶたが剥がれやすくなってしまうので、そうするとドライソケットの原因にもなりかねません。 抜歯直後は激しくは行わないようにしてください。

2. 鼻血が出る

上あごの親知らずを抜歯後に鼻血や鼻水が出やすくなることなどがあります。 上顎洞(副鼻腔)と言われる鼻に近い空洞に親知らずの根の部分が入り込んでいるような状況下で歯を抜くと起きることがあります。

抜歯後に鼻血が出てくる時の対処法 万一鼻血が出る時は、力んで擤むことはせず、ティッシュ等で抑える程度で対応するようにしてください。 傷口が塞がってくるまで2週間くらいは強く擤まず、安静にしましょう。
強く擤んでしまったりすると、抜歯部と上顎洞の交通した部分の穴が拡大したり、開いていなかった穴が出来て炎症が発生したりと悪い方向へつながってしまうことがあります。

3. 歯が凍みる

親知らずを抜いて歯が凍みる症状を呈することがあります。
これは親知らずは斜めに生えていて手前の歯にぶつかっているようなケースに多く見られます。
本来歯は骨や歯茎に埋まって取り込まれていますが、親知らずがぶつかっているような歯ではその部分は骨がありません。そのため抜歯後に歯茎が下がり、親知らずで隠れていた歯の根が露出して知覚過敏が生じて歯が凍みるのです。
凍みてしまう症状に対して自然と治まるのを待つこともありますが、軽減しない場合は知覚過敏抑制剤を塗布したり、知覚過敏用歯磨剤を併用するなどによって症状の緩和を図ります。

親知らずを抜いて歯が凍みたら 凍みてしまう症状に対して自然と治まるのを待つこともありますが、個人差があります。 軽減しない場合は凍み止めとなる知覚過敏抑制剤を塗布したり、知覚過敏用の歯磨剤を併用するなどによって症状の緩和を図っていきます。

4. 呼吸で空気が漏れる感じがする

上あごの親知らずを抜いた時に鼻の空気が溜まる上顎洞に穴が開く時があります。
歯を抜いた穴と上顎洞が繋がることで呼吸時に空気が漏れる感覚を覚えることがあります。これは上顎洞と親知らずの根が近いことで起こります。
ここにもかさぶたが出来て閉鎖してくれば問題なく治癒しますが、飲食物などが入り込んで炎症が起こることもありますので、状況によっては食事に注意が必要になることがあります。

空気が漏れる感じがする場合 同時に鼻水や鼻血が出やすくなることがありますが、決して鼻を抑えて強くかむことだけは控えてください。交通した穴やかさぶたを剥がし、より悪化する可能性があります。抑える程度で様子を見て、まずは消毒時に歯科医師に確認してもらってください。

5. 青あざのようなものができる

抜歯後は内出血の青あざのようなものが出ることがあります。その後、顎から首筋にかけて下がっていきます。治癒経過とともに消失するものですので、心配なさらないでください。

親知らずと歯並びの関係性について

親知らずと歯並びの関係と言えば、成長期に親知らずが手前の歯を押すように生えてくると、前方へひずみが生じて全体的に歯並びが悪くなってくることがあります。ただし、歯の発育が終わった以降の場合、このような考えはあまり相関性がないという報告もあります。


親知らず抜歯でよくあるご質問

親知らず抜歯でよくあるご質問

Q. 抜かないで治す方法はありますか?

A. 虫歯による痛みや歯茎の腫れによる痛み・違和感に対し、炎症を鎮めるために薬を服用して抑えるということを行うことは日常生活でもあると思われます。
親知らずも同様に、薬による対症療法にて炎症を抑えることもありますが、状態を診査し、親知らずが原因となっている場合には、原則的には抜歯をすることをお勧めします。
仕事やプライベートの事情などにより、術後の症状が出ることを控えたい場合などは対症療法などを先行していくこともあります。

親知らず抜歯でよくあるご質問

Q. 抜けなくて
途中で中止されることはあるの?

A. 麻酔が効かなかったり、途中で効果が切れたりする場合は途中で中止する場合もあります。追加で麻酔をしても効かず、多量の麻酔薬を行うことは避けることが懸命な場合もあります。
また、歯が骨の深い部位で折れたり、稀に、全く動かず骨と癒着している(アンキローシス)場合なども、状況により無理に行わない場合もあります。

親知らず抜歯でよくあるご質問

Q. 親知らずが虫歯になると
抜歯は難しいですか?

A. 歯がきちんと形状を残している方が抜歯は行いやすくなります。
歯が虫歯によりボロボロだと器具が歯に引っ掛けにくくなり、歯を抜くのが困難になりやすくなります。

親知らず抜歯でよくあるご質問

Q. 親知らずを抜く本数は
まとめた方がいいですか?

A. 上下左右複数本ある場合、それぞれの虫歯の状況や噛み合わせの状況などにより、また治療期間の短縮などを目的に複数本まとめて抜歯することもあります。
しかし複数本抜歯する場合は、基本的に左右に分けて抜歯するようにしています。抜歯と反対側は出血や腫れはありませんので、食事などに支障をきたさないためです。ただし、健全な場合、移植のために残しておいた方が良い場合もありますので、意図的に保存することもあります。