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DENTAL-CHECKUP歯の定期検診

歯の定期検診

目次

定期検診について

定期検診とは

歯科医療の本質は、口の中の健康を維持することで全身の健康を導き、QOL:(生活の質)を高めることにあります。
歯科医院というと、口の中のトラブルが生じた際にのみ通院し、虫歯を削る場所という認識が占めているのが実情です。しかし、冒頭に述べたように、歯科医療が全身の健康に繋がる医療であるとの認識を持っていただくことが非常に大切となります。

そこで大切なのが、メインテナンスにより定期的に口の中を管理維持することです。たとえ現状で口の中にトラブルを抱えていたとしても、それを改善して維持する方向にシフトすることができれば問題ありません。

定期検診を行う理由

口の中には数百種類の細菌が存在しています。
このうち、歯周病に特異的な歯周病現細菌が歯茎の境目に侵入して増殖(バイオフィルムの形成)することで歯周ポケットが形成され、歯茎の炎症から歯槽骨の破壊へと進行していきます。

バイオフィルム形成の流れ

バイオフィルムは歯ブラシやデンタルリンス等で簡単に落とすことはできません。歯周病が進行していくと、バイオフィルム内の細菌の構成もより悪性的となります。そのため、このバイオフィルムを定期検診の度に除去していくことが重要となります。
さらには、虫歯のチェックやレントゲン撮影による異常の有無の診査も行い、小さな変化を早めに確認しておくことで、大きなトラブルが生じないようにしていきます。


メインテナンスの間隔

バイオフィルムは定期的に除去したとしてもその後3〜4ヶ月で再形成されていきます。そのため、定期検診によるバイオフィルムの除去は3ヶ月(長くても6ヶ月)を目安に行うようにしていきます。ただし、口腔内状況や生活環境などによりその間隔は短くなったり延びたりすることはあります。

バイオフィルムを除去し、口腔内の環境を定期的に整えていくことで細菌量を減らし、口の健康から身体の健康増進につなげていきます。


定期検診の内容

定期検診ではプラークコントロールがきちんとできているか、治療後のトラブルがないか、虫歯や歯周病の進行はないかなど多角的にチェックしていきます。

定期検診の内容

定期検診の流れ

1

口腔内写真の撮影

前回との比較および現状の確認に口腔内写真を撮影します。

2

レントゲン写真の撮影

骨組織の異常や根尖病巣の有無など、目では見えない部分を必要に応じて診査します。

3

TBI

歯磨き指導です。どのようにやっていたかお伺いし、また実際に一緒に練習しながら歯磨きのポイントを確認していきます。

4

Sc/SRP

磨き残しのプラークや歯石などを除去します。

5

PMTC

専用の器具を用いて歯の表面のバイオフィルムを除去します。

6

フッ素塗布

虫歯予防、歯質強化、細菌抑制に有効なフッ素を塗布します。


ご自宅で行っていただきたい事

毎日の食後のブラッシング

定期検診時に学んだことを実践しながら丁寧にブラッシングしてください。

間食を少なくする

頻繁な間食は再石灰化を阻害します。

フッ素含有の歯磨き粉を使用する

フッ素は脱灰の抑制・再石灰化の促進・歯質を強化する働きがあります。

喫煙を控える

喫煙は歯周病の治癒を遅延、低下させます。

飲酒による多量のアルコール摂取を控える

唾液不足や口腔乾燥が起こりやすくなります。


歯磨きの方法と習慣を見直す

歯磨きにも性格がでます。毎日行う習慣には必ず癖があるものです。
お風呂でどこから体を洗いますか?頭から?足から?同じですね。

歯はどこから磨きますか?歯磨きとフロスはどちらから使いますか?
長い習慣となればなるほど体にはそれがしみこんでいるものです。歯磨きにもそれが当てはまった場合、汚れを落とせていない方法を継続してしまっていることがあるかもしれません。

歯磨きセルフチェック

さてこちらのチェック項目はいくつ当てはまりますか?
1つでも当てはまっていた場合、歯磨きが自己流となっていて、実は疾患を引き起こしやすい歯磨きだったかもしれません。

歯磨きは1〜2分の
短時間で終えている

朝の忙しい時間帯などは短時間で歯磨きを終えていることも多いのではないでしょうか。急いで歯磨きした場合、汚れを落とすことへの意識が高まっているとはいえないと状態です。
雑になってしまい、歯磨き粉の爽快感でスッキリしただけで歯磨きした気になっていることはありませんか?また、寝る前の歯磨きは非常に重要になります。
これは寝ている間は歯を細菌から守ってくれる唾液の分泌がほとんどないためであり、磨き残しが多い状態で寝てしまった場合、就寝中に口の中は細菌だらけになってしまうためです。

細菌量の推移のグラフ

ポイント

ごしごしと強くみがくのが
好きである

強く磨くことの弊害が多くあります。歯や歯茎が傷ついてしまうことです。一生懸命歯磨きをしていたつもりが、歯やその周りの歯周組織にダメージを与えてしまっていることがあります。
最近歯がしみる、歯が長く見えてきた、なんてことはありませんか?これは歯磨きが強いという危険シグナルかもしれません。歯茎が下がったり歯が削れたりすると、象牙質が見えてきます。象牙質は表層のエナメル質より軟らかく、虫歯になりやすい部分です。

また、ごしごしと磨くことで磨き残しも増えることが考えられます。歯ブラシがきちんと歯全体に当たらず、一部分にのみしか当たっていないことが多いためです。

ポイント
  • 歯ブラシは軽い力で小刻みに動かす
  • 歯ブラシは「ふつう〜やわらかめ」を使用する

象牙質の露出

歯ブラシの使い方

歯の形や並びを意識して
順番に磨いていない

歯の形は立体的です。丸い膨らみがあり、物を噛む面は複雑な山と谷で溝が出来ています。それらを意識出来るかどうかで差は生まれます。磨く順番も大事です。
あちらこちらと歯ブラシが移動してしまうような磨き方ではあまり磨けていないことが多くなります。上の歯の右側から左側、そして下の歯というように、一連の流れを決めて順序よく磨いていきましょう。

ポイント

歯磨きの仕方

歯ブラシ以外の補助用具は
使用しない

歯ブラシは歯の平面は磨くことは得意ですが、歯と歯の間の汚れは落としにくさがあります。そこで使用するのがフロスです。フロスは歯と歯の間に特化した歯磨き補助用具です。細かい繊維が何層にもなっており、汚れを絡み付けるように取り除いてくれます。

フロスを通した後は、歯ブラシの毛先が汚れを取ったその隙間に入り込みやすくなります。そのため、フロスを歯ブラシより先に使用するのをオススメします。フロスが使いにくかったら糸ようじ、隙間が大きすぎたら歯間ブラシと目的に応じて使い分けることも必要です。

ポイント
  • 歯ブラシに「フロス」の併用をする
  • 歯ブラシより先にフロスを通す

フロス

歯磨き後は3回以上口をゆすぐ

歯磨きをした後は何回口をゆすいでいますか?
歯磨き粉にはフッ素など虫歯や歯周病予防に有効な成分が含まれています。歯磨き時にそれらを取り入れた場合、それを停滞させておくことが必要です。口の中に歯磨き粉の味が残って嫌だという方もいるかと思いますが、ゆすぎすぎてしまうと、せっかくのその成分が流れ出てしまうことになることになりかねません。

では汚れが多かった場合はどうしたらよいでしょうか。歯磨きをしてゆすぎが一回では汚れが残って気持ち悪いときもあると思います。そういう時は水だけ、もしくは少量の歯磨き粉で軽く1度磨いてから2度磨きをするのも有効です。ポイントは歯磨きの成分をお口の中に留めておくということです。

ポイント