初診時のお悩みTOP3と
治療の流れ
①詰め物・被せ物が取れた
銀歯の詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)が取れたというお悩みは多く頂きます。
内面は虫歯になっていることが多く、セメント(接着剤)が劣化しただけであればそのまま戻せることもありますが、大抵の場合は製作し直しが必要になることが多いように思います。
虫歯治療後もその周囲から再発してしまうことはありますので、気になる場合は早めに相談をすることをお勧めします。
治療当日の流れ
初診時に必要な検査終了後、
(歯の記録・レントゲン写真など)
01
浸潤麻酔(神経がない歯の場合は行いません)
02
虫歯除去、形態を整える
03
歯型・噛み合わせの記録を採る
04
仮フタ
05
注意事項を説明
以上のような流れになります。
その後1週間ほどお時間を頂き、完成した
詰め物を装着します。
②定期検診・クリーニング
歯石や着色などの歯の汚れが気になるというお悩みの方も多くいらっしゃいます。
コロナの影響もあり、歯科医院へ通う間隔が空いてしまった方や治療途中で終えていた方も中にはおり、久しぶりに通院するという方が多く見受けられます。
まずは現状の確認を行い、必要な治療内容のご相談をします。そこから歯石や着色など汚れが気になる場合は、歯のお掃除を行います。
治療当日の流れ
初診時に必要な検査終了後、
(歯の記録・レントゲン写真など)
01
フロス(歯と歯の間の
汚れを除去します)
02
スケーリング
(歯垢・歯石の除去をします)
03
歯面研磨(着色やざらつく
歯面を磨きます)
04
注意事項の説明
以上の様な流れになります。
治療後は期間を開けてお口の再チェックを行うことも大事です。
定期的な間隔でお口のメンテナンスを行っていけば虫歯や歯周病の予防に重要となりますので、歯科医院を上手に活用してください。
歯石除去の実際
歯石除去
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歯石除去後
【治療費】
約¥1,000〜1,500
【治療後のリスク】
・出血がある
・歯がしみる(知覚過敏様症状)
・歯の間に隙間が生じる
※磨き残しチェック
磨き残しが多く、虫歯リスクが高い方には磨き残しを確認するための染め出しを行うこともあります。
実際に磨き残しを見てみることで、ご自身の歯磨きの弱点を学ぶことができます。
その上で歯科医師、歯科衛生士よりお口の状態に合わせた歯磨きの方法や歯ブラシの選択などのご説明をさせて頂きます。
染め出し後
濃い色が古い汚れで、明るい色が新しい汚れです。これを見ると歯茎の境目の汚れが普段から残りやすいことがわかります。
③歯が痛い
歯の痛みにも原因がいくつかあります。
虫歯によって歯が痛いのか、汚れによって歯茎が痛いのか、もしくは歯の根に膿が溜まって痛いのか、など原因は様々です。
各症状における治療の流れについてご説明します。
治療当日の流れ
初診時に必要な検査終了後、
(歯の記録・レントゲン写真など)
01
浸潤麻酔
02
虫歯の除去
03
aインレー形成
bセメント充填
cコンポジットレジン充填
d根管消毒剤貼薬
虫歯の大きさや状況によってその後の治療の方法が変わってきます。
aインレー形成の場合
ページ冒頭「詰め物・被せ物が取れた」で詳細をご説明しております。
よろしければご覧くださいませ。
bセメント充填
虫歯が深く、すぐにインレーの製作をできない場合や、神経(歯髄)の温存を第一に考えた場合に行うことがあります。
虫歯があまりに大きいと、虫歯を除去した後も痛みが続くことがあります。
これは歯髄炎といい、神経の炎症がしばらく続くためです。当院では基本的に神経の保存に努めた治療を第一に行っております。
そのため神経の保存が可能な状況であれば虫歯を除去後にセメントにて封鎖し、症状の有無をしばし確認してから最終修復に移るようにしています。
(例)
虫歯除去前のX線写真
虫歯(黒い影)が神経につながっているように見えます。
虫歯除去後の歯の状態
虫歯を削ると神経と繋がっていました。
治療中の状態
神経の保存を優先に消毒後セメント封鎖しています。
虫歯が深く神経に繋がっていたとしても状況としてまずは神経(歯髄)の保存に努めます。
もちろん感染状況が著しく保存困難な場合もありますが、極力歯にとって良い治療を提案させて頂きます。
万一、術後に痛みが強く生活に支障が生じるような場合は神経の治療を行うこともありますが、軽度の反応で術後の経過が良ければ時間をおいて最終修復を行うこととなります。
cコンポジットレジン充填
前歯の虫歯や奥歯の狭い範囲の虫歯は当日中に治療を終えることがあります。
d根管消毒剤貼薬
虫歯があまりにも大きく、何もせず痛いといった状態が続き、神経への炎症が強い場合は神経を除去する治療を行うこととなります。
その際はまずは神経の炎症を抑えるために、歯の内部に直接鎮痛効果のある薬剤を置いて、セメントにて封鎖するようにします。
鎮痛剤の効果が得られれば歯の痛みも治り、後日改めて神経の治療をしっかりと行っていくこととなります。